【観劇】世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

藤原竜也さん主演の世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドを観に行った。2025年の10月に駅で広告を見て、原作も藤原竜也さんにも好感があったためすぐに予約をしたのだった。駅の広告を見て何か行動を起こしたのはこれが初めてである。

藤原竜也さんの演技のイメージと村上春樹の主人公像が結びつかなかったのだが、まさに藤原竜也というべき演技だった。生の藤原竜也が見れて満足である。ピンクの女の子役の富田望生さんと、司書の女の子役の森田望智さん。こちらの二人は声の通りが良くて有り難かった。森田望智さんは1人2役なのだが演じ分けが上手く、それぞれがまるで別人であった。後でキャストを見返して同一人物であることを確認したくらい。素晴らしい役者だ。富田望生さんの演技は、原作を読んで思い浮かべたピンクの女の子像と一致した人も多いのではないだろうか。原作の印象通りといえば、「世界の終り」の一角獣のシーンも良かった。寒く栄養に乏しい場所で痩せた一角獣が体を寄せ合うさまが美しく表現されていた。

休憩を含め3時間ほどの上演だった。話のテンポが速くハードボイルド・ワンダーランドの風味が薄かったが、上下巻で数日から数週間かけて咀嚼しながら読むような原作を、よくぞこの時間収めたものだ。学生の頃に村上春樹にハマった私のような人たちにはちょっとしたご褒美ではないだろうか。