【個人事業主開始】やると決めて24時間以内にやったこと

物を売ってみたいという願望があり、ネットショップを運営するために開業届を出して個人事業主の申請を行いました。開業届を出さなくても個人事業は可能ですが、確定申告で個人と事業の所得を分け、青色申告をするために必要なので、思いが固まったらすぐに行動しました。

前提

マイナンバーカードを取得する

開業届の電子申請や住民票の写しのコンビニ取得、そして先に待ち受ける確定申告の電子申請に必要です。書類の取得や提出のために役所に出向いても全く問題ありませんが、電子申請を行えばほぼ自宅での作業で完結するので時間と交通費が削減できます。マイナンバーカードは電子申請の要であり、本人確認手段としても極めて強力なので絶対に作成し活用すべきです。

パスワード管理ツールを使用する

セキュリティと業務効率化のためにパスワード管理ツールを使います。私は1Passwordを使用していますが、様々なサービスを使用するにあたって、サイトURL・ユーザー名・パスワードをセットで管理するツールは非常に便利です。また、セキュリティのために極めて長いパスワードを使う上ではパスワード管理ツールが必須といえます。私はパスワードを、そのサービスが定める「最大の長さ」で「許されている英数記号」を用いて「ランダム生成ツール」で生成します。そうやって作ったパスワードは覚えない(覚えられない)ので、パスワード管理ツールで一括管理しています。

業務用のメールアドレスを作成する

最低1つの業務用のメールアドレスを作成し、個人と完全に分離した連絡手段を作成します。これは、個人の裁量やビジネスの方法によって異なります。私は取り急ぎ以下の3つを用意しました。

  1. サービスのアカウント作成や一般的な連絡に使うアドレス
  2. PayPal のビジネスアカウント用のアドレス
  3. 業務用の SNS 登録用のアドレス

開業freeeで税務署に開業届を出す

開業freeeで「開業届出書」と「青色申告承認申請書」を作成し、電子申告で税務署に申請しました。電子申告の場合、基本的に役所から申請結果や確認は返ってこないので、開業freeeの提出書類の受付結果や e-Tax ソフトのメッセージ確認で「受付完了」になっていたら終わりです。自分で届けを書いて e-Tax で申請するのに比べると、開業freeeは極めて無料で簡単に申請できるのでオススメです。

ここまで1.5時間。不慣れな用語を調べたりしていたら時間が経ちました。知見があれば、freee が謳っているように5分で書類を作成して30分以内に終わりそうです。

銀行口座とクレジットカードを申し込む

開業freeeが簡単で感動した勢いで、銀行口座とクレジットカードも freee 経由で申し込みました。銀行口座がジャパンネット銀行で、クレジットカードは MasterCard にしました。もちろん、他の個人事業主向けの銀行やカードを探しても問題ありません。freee 経由の場合、私は以下のメリットを感じました。

  • 申請時に開業freeeで申請した内容を自動入力してくれる
  • ジャパンネット銀行は個人事業開業届・個人事業開始申告書の送付が不要
  • freee MasterCard は年会費が無料

また、銀行口座は口座開設申込書類を郵送する必要があるため、以下を得るためにコンビニに向かいました。マイナンバーカードがあれば、コンビニで200円で住民票の写しが取得できます。

  • 住民票の写し原本
  • 免許証のコピー
  • マイナンバーカードのコピー
  • 申込用紙の印刷

ここまで外出含んで3時間。ここまでやっておけば、お金の流れを個人と事業で分けられるようになります。

事業で使用するサービスに登録する

銀行口座とカードできるまでに、事業で使用するサービスに事業用のメールアドレスや屋号を使って登録をしていきます。決済の情報が必要な場合は、口座とカードの到着を待ちます。

  • 会計サービス(会計freeeなど)
  • SNS (Twitter, Instagram, Fasebook など)
  • ウェブショップサービス(楽天・Yahoo! ショッピング・Base など)
  • クレジットカード決済サービス(PayPal, Stripe など)
  • 商品仕入れサイト(TopSeller, NETSEA など)
  • 事務用品サイト(ASKUL, Amazon, モノタロウ, ダンボールワンなど)
  • その他、個人とはお金の流れを分けるべきサービスはアカウントを別に作る

ここまでやって6時間。敷居の低かった Base に、無在庫方式で商品を並べると10時間を超えていました。とりあえず個人事業主としてネットショップを出す準備はできました。

まだ業務用の銀行口座とクレジットカードが無いので、ショップに注文が来ると個人のカードで仕入れることになるのですが、待っている時間が勿体ないので進めちゃってます。

開業届を出してからは確定申告に意識を向ける

業務と私生活の支出を完全に分ける

確定申告に備え、私生活のものとは別に用意し、お金の流れを完全に分けます。たとえば以下のもの。

  • 銀行口座
  • キャッシュカード
  • クレジットカード
  • 交通系 IC カード

これらが用意できたら、原則的にキャッシュレスで支払います。キャッシュレスのメリットは、口座管理や確定申告のツールとの連携ができる点と、入出金の把握に漏れが無くなる点です。

現金で支払ったらレシートを貰う

現金で業務に関わる支出をした場合は、必ずレシート(領収書となるもの)を貰うようにします。貰ったあとは、決められたレシート置き場に保存するか、スキャンして保管します。freee やマネーフォワードなどの入出金管理をしていれば、溜まったレシートの支出を一定期間毎に入力して処理します。

この後

次の大きな動きは、銀行口座とクレジットカードが届いてからになります。これを書いてる段階で現在進行系です。固定電話がないので、業務用の携帯番号(SIM)の契約も早くしたいところです。