ポット型加湿器 EE-DC35 レビュー
タンク式の加湿器を数年愛用していましたがメンテナンスが面倒だったので、ポットのような構造の象印 EE-DC35 を購入しました。
加湿器を探して思ったこと
気になる加湿器はシーズンオフに買っておきましょう
この商品を私は18,000円で購入したのですが、加湿器のシーズンに入った頃は需要と供給が合わず4万円以上で売っていた店もあったようです。こういう必需品的なものが欲しいと思った時に手に入らないとつらいので、今後冬に使いたいものは春や夏のうちに物色しておこうと思いました。
サイズと見た目
EE-DC35 は 容量 3L で、高さ 32.5 cm、質量 2.7 kg です。部屋面積の目安は木造8畳・洋室10畳。より大容量で広い部屋に対応した EE-DC50 もあって迷ったのですが、思ったより大きかったのでこの機種でよかったです。
フタを開けると水を入れる層があるだけです。これが最高に楽。やかんなどからドボドボと給水しやすく、手が隅まで届くので掃除もしやすいです。
プラグはマグネット式で、万が一足を引っ掛けてもすぐに外れるようになっています。注ぎ口がないだけで殆どポットです。
加湿能力
自動で「ひかえめ」「標準」「しっかり」な湿度に合わせてくれるモードと、湿度に関係なく「弱」「中」「強」で連続動作するモードがあります。いずれのモードも水が無くなると自動停止します。タイマーは1・2・4時間後に OFF になるか、4・6・8時間後に ON になるか選べます。
加湿の強さは水の減り方に強く影響し、マニュアルの値では満タンの場合「強」は6時間、「中」は16時間、「弱」は32時間持つようです。
私は「中」「弱」で連続動作させることが多いですが、湿度が湿度計で測定不能なほど低い状態から30分ほどで30%~45%程度になります。エアコンは20度-22度、サーキュレーターを併用しています。
消費電力
まだちゃんと金額が出ていないのですが、電熱器でずっとやかんを温めているようなものなので超音波式の加湿器よりは確実に電気代が掛かります。
マニュアルの数値では、湯沸かし時で 985 W、加湿時で 305 W なので、1日8時間で30日使い続けた場合、東京電力エリアでは3000円前後の請求になると思われます。
お掃除
しばらく使っていると底にマグネシウムやカルシウムなどのミネラル分が溜まってきます。1週間掃除していないと結構こびりついているはずです。説明書には、付属のクエン酸 30 g と水を満タンに入れて、クエン酸洗浄モードで1時間30分待つ方法が書かれていますが、こういうのは一旦こびりつくとなかなか取れません。
私はそんな時、市販のクエン酸をドバドバ入れて、底が浸かる程度の水を入れて、ミネラル分が柔らかくなるまで待ちます。指でこすって取れるくらいになったら、ふきんなどの柔らかいもので拭き取ります。容器内はフッ素加工されていてデリケートなので、ミネラル分が取れづらくてもスチールウールや金属たわしなどの硬いもので洗わないほうがよいです。
ミネラル分を拭き取った状態がこちら。
総評
フタを開けて水を入れてスイッチを押すだけで加湿できるのが非常に楽です。掃除が簡単なのが更に良いです。給水でタンクを抜いたり、細かいパーツの掃除を考えなくていいだけでこれほど快適になるとは。
常にポットを高温に保ち続ける仕組み上、電気代が掛かかりそうですが満足度の高い製品です。